犬種とは? -その驚きの特徴について-

犬は、その大きさ、形、行動、そして目的によってさまざまな種類があり、ここには犬種の特徴について記述しておこうと思う。

犬種の分類

犬種は、その大まかな形態や用途によって大きく分けられ、主に以下の4つのグループに分類されている。

  1. オールド・ワールド・ドッグ
  2. ナーシング・ドッグ
  3. テリア・ドッグ
  4. ガン・ドッグ

それぞれのグループに属する犬種には、特定の用途や形態的な特徴がある。

オールド・ワールド・ドッグ

ヨーロッパやアジアなどの古代から存在する犬種群の総称で、ボルゾイ、グレートデーン、アフガンハウンド、バセットハウンド、ブルドッグ、シャーペイ、マスティフなど、様々な大型犬種が含まれる。

オールドワールドドッグは、大型で筋肉質の体格を持ち、飼い主に忠実で勇敢な性格が特徴。一方で、しつけが必要で、適切な社会化が行われていない場合は攻撃的になる事がある。

また、オールドワールドドッグは、飼い主とのパートナーシップを必要とするため、初心者向けではない犬種でもある為、適切なトレーニングや運動、栄養管理が必須。

一部の犬種は、遺伝的な疾患にもかかりやすい傾向がある為、獣医師と定期的な健康診断を行う事も重要。オールドワールドドッグは、その個性的な外観や性格から人気があるが、長期的な飼育には慎重に準備を必要とする。

ナーシング・ドッグ

病気や障害を抱える人々の世話をする為、飼育される犬の事。例えば、視覚障害を持つ人の為、道案内や交通機関の利用をサポートする盲導犬が代表的なナーシングドッグだと言われている。

盲導犬以外にも、聴覚障害者や身体障害者の為、ドアの開閉や物を取りに行くなどのサポートを行う聴導犬や介助犬が知られている。また、高齢者や病気の人の生活を支援する為のトレーニングを受けた訪問犬や施設犬も、ナーシングドッグの一種として位置づけられている。

ナーシングドッグは、人々の健康と生活を支援する大切な役割を担っている。その為、トレーニングや健康管理、運動、栄養管理などが重要なポイントになる。特に、盲導犬などは、トレーニング期間中から飼い主と密接な関係を築き、長期的な飼育が必要。

ナーシングドッグの飼育には、適切な環境やトレーニングを提供する事が求められる。また、特に盲導犬などは、公共の場での行動規範が定められている為、飼い主には常に配慮が求められる。ナーシングドッグは、人々の生活に大きな影響を与える為、飼い主との信頼関係が大切なポイント。

テリア・ドッグ

小型犬種のグループの中でも特に活発で勇敢な性格が特徴的な犬種。テリアとは、英語で「地中に潜る」という意味があり、もともとネズミや狐などの獲物を追いかけて穴に潜り込んで捕らえるための犬種として飼育されていた。

テリア・ドッグは、しっかりとした筋肉質の体つきと、独特の顔つきが特徴。被毛は硬めのものが多く、毛色はブラックやブラウンなどが多い。代表的なテリア・ドッグとしては、ジャック・ラッセル・テリア、ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ヨークシャー・テリアなどが挙げられる。

テリア・ドッグは、元々狩猟犬種として飼育されていたため、強い獲物本能を持つ。そのため、運動量が多く、かつ十分なトレーニングを受けた上で飼育する事が重要。
また、テリア・ドッグは、元気で勇敢な性格の為、しっかりとしたトレーニングが必要。

テリア・ドッグは、小型犬種の中でも運動量が多い為、十分な運動を与えることが重要。
また、しっかりとトレーニングを行う事で、問題行動を防止する事が出来る。テリア・ドッグは、頑固で独立心が強いため、しっかりとしたパートナーシップを築く必要がある。

一方で、テリア・ドッグは、活発で明るい性格が特徴的なため、家族との触れ合いや遊びを楽しむことが出来る。また、小型犬種であるため、室内飼育に適しているとされている。テリア・ドッグは、活発で勇敢な性格を持つため、しっかりとした飼育環境が必要だが、適切なトレーニングを受けた上で飼育する事で、素晴らしいパートナーとしての暮らしが出来る。

ガン・ドッグ

狩猟の際に鳥を発見・追跡・回収するために飼育されている犬種群を指す。主に鳥類の狩猟に使用され、狩猟中に発見された鳥を追跡・回収し、飼い主に持ち帰ることが出来るようにトレーニングされている。

代表的なガン・ドッグとしては、以下のような犬種が挙げられる。

  1. レトリバー(ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー):最もポピュラーなガン・ドッグであり、狩猟中に発見された鳥を回収することに特化した犬種。
  2. スパニエル(コッカースパニエル、スプリンガースパニエル):主に狩猟の際に鳥を発見するために使用され、発見した鳥を追跡し、回収することがで出来る。
  3. ポインター:狩猟中に鳥を発見する為に使用され、鳥が立ち止まった場所を指し示す事が出来る。
  4. セッター(イングリッシュセッター、アイリッシュセッター):主に鳥を発見するために使用され、鳥が停止した場所を指し示すことが出来る。

ガン・ドッグは、狩猟用の犬種として飼育される事が多いため、体力があり、トレーニングがしっかりとされている必要がある。また、狩猟用の犬種であるため、適切なしつけを施さないと、人にとって問題となる行動を示すことがあるため、飼育には注意が必要である。

犬種の外見

  1. 体型
    犬種の大きさは、大型犬、中型犬、小型犬、超小型犬などがあり、大型犬は、体重が60kg以上、肩高が60cm以上です。中型犬は、体重が15〜30kgで、肩高が30〜60cm程度です。小型犬は、体重が5kg未満で、肩高が30cm以下です。超小型犬は、体重が1kg未満で、肩高が20cm以下です。 
  2. 被毛
    被毛には、短毛種、長毛種、無毛種などがあり、毛色にも多様なバリエーションがある。
    例えば、ブラック、ブラウン、レッド、ホワイト、グレーなどがある。
  3. 顔の形状
    顔の形状には、短吻種と長吻種がある。短吻種は、短く平たい顔をしている。
    代表的な短吻種には、ブルドッグやシーズー、狆が挙げられる。
    一方、長吻種は、細長い顔があり。
    代表的な長吻種には、コリー、ダックスフントがいる。
  4. 耳の形状
    耳の形状には、垂れ耳、立ち耳、半垂れ耳などがある。
    垂れ耳は、耳が垂れ下がっているタイプで、代表的な犬種には、ビーグルやブラッドハウンドが挙げられる。
    立ち耳は、耳が立っているタイプで、代表的な犬種には、ジャーマンシェパードやシベリアンハスキーがいる。半垂れ耳は、耳の付け根が立っていて、先が垂れ下がっているタイプで、代表的な犬種には、コッカースパニエルやビションフリーゼがいる。
  5. 尾の形状
    尾の形状には、巻き尾、立ち尾、垂れ尾などがある
    巻き尾は、尾が巻いているタイプ…柴犬や秋田犬など。
    立ち尾は、尾が立っているタイプ…ジャックラッセルテリアやボストンテリアなど。
    垂れ尾は、尾が垂れ下がっているタイプ…ビーグルやバセットハウンドなど。

犬種の用途(社会的役割)

  1.  牧羊犬(シープドッグ)
    牧羊犬は、主に家畜の監視・管理に使用され、羊や牛などの家畜をまとめ、迷子になったり危険な場所に行かないように誘導したり、また必要に応じて追い払ったりする事が出来る。牧羊犬は、運動量が多く、知性も高いため、その能力を最大限に活かすことが出来る。
  2. 番犬(ガードドッグ)
    番犬は、家や敷地の警備として使役。人や動物の接近を警戒し、その際に鳴き声や攻撃行動をとる事が出来る。番犬は、見かけや鳴き声が迫力があり、盗難や不法侵入などを防止するための警備犬として活躍する。
  3. 猟犬(ハンティングドッグ)
    猟犬は、主に獲物の追跡に使用されます。各国の法律によっては、狩猟のために猟犬を飼育することが認めらている。猟犬は、獲物を発見した場合に、遠吠えなどの合図で飼い主に伝える。また、ハウンド犬や鳥猟犬など、猟犬には特定の役割がある。
  4. 警察犬(ポリスドッグ)
    警察犬は、犯罪者の追跡や訓練に使用され、爆発物探知犬、麻薬探知犬、追跡犬など、役割によって分類されている。警察犬は、訓練された嗅覚や聴覚、運動能力を活かし、犯罪者を捕捉する役割を担っている。
  5. 介助犬(ナーシングドッグ)
    介助犬は、障害者のサポートに使用されます。盲導犬や聴導犬、車椅子使用者の補助などがあり、障害者が普段の生活を送る上で必要な支援を提供する事が出来る。
  6. ショードッグ
    ショードッグは、犬種性(スタンダード)を一律に保つ為の育成が主な目的となる犬種。ドッグショーなどの品評会に出場し、姿勢や歩様などが美しく見えるように育成されている。ショードッグは、特にトイ・プードル、チワワ、ミニチュア・ダックスフンドなどの小型犬種が多く、飼い主が特別な技術を持っていなくても、美しい姿勢をキープする事ができる様トレーニングが施されている。
    一般的に飼育がしやすいとされているが、コンパニオンドッグよりも犬種性が強い為、その犬種の特徴を理解していないと問題が発生する事が度々ある。

これらの犬種は、それぞれ得意な分野や役割があるため、飼い主は犬の特性を理解し、犬の可能性を最大限に引き出すようなトレーニングを施す事が重要。また、犬に合わせた適切な生活環境を提供し、犬が健康的に過ごす事ができる様配慮が必要。

 

犬種の性格

犬種の性格には、一般的には傾向があり、例えば、ボルゾイはのんびりとした性格があり、ジャック・ラッセル・テリアは活発でやんちゃな性格があります。ただし、個体差も大きいため、性格だけで犬種を選ぶのは適切ではない。
以下に代表的な犬種を挙げ、それぞれの性格や性質について軽く触れておく。

ゴールデン・レトリバー: 友好的で忠実な性格を持ち、人懐っこく穏やか。訓練にも敏感で、能力を発揮することが出来る。また、子供や他の犬との相性が良いことで知られている。

ドーベルマン: 警戒心が強く、忠実で勇敢な性格を持つ。しつけがしっかりとされている場合、家族に対しては愛情深く、優しく甘えん坊な一面もある。しかし、知らない人に対しては攻撃的になることがあるため、しっかりとしたしつけが必要。

チワワ: 小型犬の中でも特に小さい体格で、繊細で活発な性格を持っている。人懐っこく、自分を大きく見せようとする一面もある。一方で、しつけが不十分な場合は攻撃的になる事がある。

ボーダー・コリー: 高い知性と運動量を持つため、しっかりとした訓練が必要。忠実で仕事熱心な性格を持ち、家族に対しても愛情深い一面がある。運動量が多く、運動不足になるとストレスを抱える事があるため、適切な運動が必要。

シベリアン・ハスキー: 社交的で元気な性格を持ち、家族との時間を楽しむ傾向が強い。しかし、独立心が強く、しっかりとしたトレーニング密なコミュニケーションが必要。また、運動量が多く、適切な運動を行わないと人にとって問題になる行動を示す事がある。

以上のように、犬種によって性格や性質が異なる。犬種を選ぶ際には、その犬種の性格や性質についても十分に考慮して選ぶ事。

犬種の歴史

犬種には、その歴史や起源がある。犬種の起源は、人間が犬を家畜化始めたころに遡ります。その後、地域の気候や環境、文化、犬の用途などによって、犬種が発展してきた。

歴史については家畜化から現代に至るまでさまざま経緯がある為、後日記載する。

犬種の健康問題

犬種によっては、遺伝的な問題や過剰な品種改良などが原因となって健康問題を抱えることがある。例えば、コーギーやダックスフンドなどの低い脚の犬種は、脊椎疾患や椎間板ヘルニアにかかりやすい傾向がある。また、ブルドッグやペキニーズなどの平面顔種は、呼吸器系の問題を抱えやすい事がある。柴犬は過剰な運動によって股関節形成不全を発症する場合があるなど、それぞれの犬種に合わせた健康管理が必要。

犬種の健康問題を回避するためには、適切な遺伝子検査や品種改良の過剰化の抑制、健康な親犬からの繁殖などが必要不可欠。また、犬を飼う際には、健康状態や遺伝的な問題を十分に調べ、購入や引き取りを行うことが重要。犬種ごとに健康上の問題がある場合は、定期的な健康診断や適切な食事・運動管理、必要に応じた治療や手術なども必要となるため、獣医師と相談しおくとよい。

健康な犬を育てるためには、十分な運動や食事管理、定期的な健康診断などが必要です。また、飼い主自身が犬種ごとの健康問題や生活習慣について十分に理解し、健康管理に努めることが大切。犬種によっては、健康上の問題があることもあるが、適切な管理とケアを行うことで、健康で幸せな犬生を送る事が出来る。

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